木曜練習日の話です。
いつものようにノックを受けていました。
初夏の夜。涼しい風を受けながら、ごくごく普通でいつものノックでした。ところが・・・
セカンドを守っていた少年がエラーをしました。簡単なエラーでした。
すると湧き出るようにノッカーからボールが飛んできました。
それでも少年は捕る事ができません。体力も限界に見えました。
少年はやっとの思いでボールを捕ることが出来ました。着ていたユニフォームは真っ黒です。
少年はグランドに倒れ込み「アファマガヒヒヒ」(あたまがいたい)と言い、動きません。
後から聞くと少年はやっとの思いで捕ったボールの事など覚えていません。完全に酸欠状態の中、
ただ気力だけで白球を追いかけていたのです。
甲子園予選も始まります。早起き野球は始ってます。
この季節になると甲子園を目指してた時の事を思い出します。
少年にとって大好きな季節がやってきたようです。